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映画「ミッドナイト・イン・パリ」…甘さも棘も、やはりアレン風.


原題:MIDNIGHT IN PARIS 製作年度:2011年 製作国:スペイン/アメリカ   上映時間 94分



風邪からも完全復活して、早速の映画鑑賞も復活.
本年63本目はウディ・アレンの出演しないウディ作品.

本国アメリカではウディ・アレン監督作としては最大ヒットとなったファンタジー・コメディ.
作家志望のアメリカ人男性が、ひょんなことからヘミングウェイやフィッツジェラルド、
ピカソといった伝説の作家や芸術家たちが集う憧れの1920年代パリに迷い込み、
幻想的で魅惑的な時間を過ごすさま を、ノスタルジックかつロマンティックに綴る.

主演はオーウェン・ウィルソン.共演にレイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、
キャシー・ベイツ、マイケル・シーン.また、フランス大統領夫人カーラ・ブルーニの
出演も話題になった.

ハリウッドでの成功を手にした売れっ子脚本家のギル(オーウェン・ウィルソン).
しかし、脚本の仕事はお金にはなるが満足感は得られず、早く本格的な小説家に
転身したいと処女小説の執筆に悪戦苦闘中.

そんな彼は、婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)の父親の出張旅行に便乗して
憧れの地パリを訪れ、胸躍らせる.ところが、スノッブで何かと鼻につくイネズの
男友達ポール(マイケル・シーン)の出現に興をそがれ、ひとり真夜中のパリを彷徨うこと.

するとそこに一台のクラシック・プジョーが現われ、誘われるままに乗り込むギル.
そして辿り着いたのは、パーティで盛り上がる古めかしい社交クラブ.
彼はそこでフィッツジェラルド夫妻やジャン・コクトー、ヘミングウェイといった
今は亡き偉人たちを紹介され、自分が1920年代のパリに迷い込んでしまったことを知る.
やがてはピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティヤール)と出逢い、惹かれ合っていくギルだが….

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“パリは魔窟の街”…歴史ある、芸術に満ち、活気溢れたパリに魅せられた男の物語.
それは主人公だけではなく、タイムスリップした先で待ち受けるコクトーやピカソ、そして
ヘミングウェイだって、パリの魅力に魅せられて虜になっていたのだから….

毎夜毎夜クラシックな黄色のプジョーに乗ると1920年代のパリにタイムスリップしてしまう、
SFと言えるような、言えないようなウディ・アレンらしい味付け.
1920年代に待ち受けるのは、名うての芸術の達人たち.しかもみんな親切だ(笑).
芸術家との知的な会話のやりとりの楽しいこと.

挙げ句の果てに、主人公ギルはアドリアナ(マリオン・コティヤール)と手を取って、
もうワンステップ1890年代にタイムスリップしてみせる.
待ち受けるのはロートレックにドガやゴーギャン!!もう夢の世界…♪.

そんな楽しいミッド・ナイトと対照的な昼間のパリの生活は陳腐な環境.
“パリのアメリカ人”を地でいくようなジルの婚約者とその両親.
フランス人がもっとも嫌い、小馬鹿にする典型的プチブルのアメリカ人.
芸術を解さず、歴史に浅く、舌の狂った、新大陸人…アメリカ人.

俗物なブランド信者の母親、ジルを信用せず探偵に尾行までさせる父親.
ほんとにいけすかない両親の元に育った娘は、ジルの願望より安定した収入の
仕事に就くことをせがむ、そして自分にはない知的な博識ぶった嫌みな男友達
マイケル・シーンと浮気までしてしまう….

アメリカ人なのにアメリカの軽薄短小、成金無教養を笑うウディ・アレン、洒脱な腕と思う.
本作品、アメリカで大ヒットしたというけど、ほんとに奴ら分かっているのかな?

出てくる女優陣の競演にも心ときめいた.婚約者を演ずるレイチェル・マクアダムスの
はしゃいだ演技の可愛らしさ、それとは正反対の魅力で主人公を恋に落としてしまう
マリオン・コティヤールの美しさと魅力.ゴーギャンのたっくそな英語を翻訳してみせる.
英仏語を上手くこなす彼女にうってつけの役柄.この人はほんとに作品毎にその美貌と
魅力の種類が違う…多彩な魅力の女優さんだ.好きだなぁ….

そして…問題?の元大統領夫人:カーラ・ブルーニ、先月の大統領選で敗れたサルコジ仏
前大統領の夫人、前ファースト・レディだね.パリの芸術作品のガイド役.鼻持ちならぬ博識の
アメリカ人教授のマイケル・シーンとロダンの生涯に関して言い争うフランス人ガイドという
恵まれた役柄は、格から来る役得?英語もフランス語綺麗に話す元モデルだけあって姿形も
美しい….天は三物を与えたもうか?(笑).


恥ずかしながら?、パリは何十回も訪れた街.在仏時田舎の西部に住んでいたが、
日本食を買いに、日本人美容師の居る美容院に通うために、毎月1回は
350kmの距離を車でかっ飛ばしてパリまで往復していた.
“街の遊撃手”みたいに凱旋門のロータリーの混雑を泳ぐ様に運転するのが十八番だった….

もう20年前のことだけど、今もパリの姿はまるで変わっていない.
そんな街の姿が冒頭にずっと流れるのだけど、これだけでも当時の想い出が
いっぱい蘇ってきて、心の中に甘いモノと酸っぱいモノがまじりあい…ウッとなった(笑).

素敵な夢みたいな芸術家達との出逢いにときめき、アホなアメリカ人像を笑い、
懐かしいパリの風景にウッと酔う…素敵な94分間の小作品.




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30品目使うには…




一晩寝たら風邪も小康状態.
朝からガンガン働いて、昼前に東京駅へ.

昼休みを使って、
新幹線で埼玉深部の上里町へ.
午後から夜の宴会までの
フルコース出張.

いきおい、昼ご飯は弁当.
最近の弁当は豪華版ぞろい.
牛焼き肉、地鶏タレ焼き、鰻ひつまぶし…と
超1000円の弁当がずらりと並ぶ.

そこで選んだのは、
“30品目バランス弁当”




健康志向だなぁ….
30品目の素材を使って調理してある.

666kCalで850円なり.
これ以下の安い弁当を見つけるは難しい….

鶏肉、赤魚、海老、大根菜、枝豆、南瓜、絹揚げ、
わかめ、キクラゲ、ゴボウ、米、蒟蒻、がんも、椎茸、
ピーマン、胡麻、春雨、大豆、筍、アミアキ、茄子、
人参、パプリカ、ひじき、ふき、油揚げ、蓮根

これで30品目.



この30品目で調理されたのは…、

赤魚白醤油焼き
鶏肉の和風マスタード焼き
ゴロッと野菜と海老の鶏そぼろあんかけ
煮物、蓮根金平、ひじき煮、春雨サラダ
五目ご飯、青菜ご飯、大学芋.

自分じゃこんなに作れない.
これはやっぱりプロ弁当のなせるワザ.

少し味付けが濃いような気がする.
塩分使用量表示は無かった.

これで666kCalだから、
副長自作の弁当もやはり600~700kCalだねぇ.


こんな弁当でパワーアップして、
午後の仕事をサクサクこなして、
出先で夜の宴会.

せっかくお昼を抑えて?も、
夜がこれじゃねぇ….

でも、ビールグラス3杯で
くしゃみや咳や鼻水が止まった.

こりゃ、アルコール摂取で症状が治まるのは、
風邪じゃなくて、花粉症の症状か?


帰りの新幹線内でこれ打ってマス.

あぁ、明日も早い….









Joe Robinson~この若い指さばきに驚!



珍しく体調が悪い.
窓開けっ放し睡眠で、
夏風邪をひいたよう.

仕事を終えて、今夜は
映画「ミッドナイト・イン・パリ」を
観るつもりだった.

だるいし、咳も少し.
明日は出張だし、
こんな時は大事をとってきちんと
休んで明日の仕事に備えるのが
勤め人の基本(笑).

そんなこんなで、
珍しくアパートに帰って、
CD聴いてます.

最近のお気に入り
“Let Me Introduce You / Joe Robinson”

オーストラリア出身の21歳.
10歳からギターキッズだったそう.

川崎のTower Recordで一聴きぼれ.
JAZZコーナーに在ったけど、
ロックかなぁ….

とにかく、早くてノリの良い指さばき.

2年前にL. リトナーと
“6 Strings Theory”で共演して
話題を呼んだ人.

これがファースト・アルバム.
聴いてまた驚く….

ほとんどの曲を、“唱っている”.

ギターも好いけど、
声がまた、スイート&メロウ(古くさい表現だ).

可愛い声してるんだ.
チェリーっぽいなぁ….



動画貼り付けの嫌いな副長、
珍しく貼っつけてみました.









在庫切れ




娘夫婦が先週末に息子君の本家、山形を訪ねた.
愛犬ハルヒは連れて行き、
愛兎ココロは息子君の実家(横浜)へ.
残されたのは…愛猫、その実暴れん坊将軍の“政宗”.

土曜日は息子君のお母様が様子を見てくれて、
日曜は副長が様子伺い.

娘夫婦も日曜の夕方には帰ってくるというので、
土産代わりに、娘の好物「芋いもコロッケ」を持参しようと思った.

日曜の朝、中年サラリーマンは平日と同じように早起きして、
せっせこと、新ジャガをつぶしたり、
挽肉と新玉ねぎを炒めたりと大忙し.






土産用に10個揚げたところで…パン粉の在庫が切れた(笑).


今年の年頭方針(笑)で、
シンプルな生活、余分な在庫を持たない生活を
めざし、実践している.

食材も日用品も余分な在庫はもたず、
切れる直前あるいは切れてから買う…ことを実践しているのだ.

トヨタ生産方式ではないが、
“在庫を持つ事が悪なのである”.
余分を持たず、ぎりぎりで発注、
購買する事がムダを省き、管理の質を上げる…、

ライフマネージメントの質が上がるのだ、というご託はともかく(笑)、
パン粉無しではコロッケは成立しない(爆笑)

在庫の量は確認したのだけど、
「生パン粉」というタイプで、思いのほか、
多めにタネに付いてしまうのを読み誤った…と言い訳.

しかけたコロッケのタネはまだ十分にある….
近所のコンビニに行って買うも良いが、
時間がちともったいない.
「赤旗…中断」を決定した(笑).

政宗の様子を診た後は、映画を観る予定だったからね.

結局、映画を観て、夕食してから帰宅途中でパン粉をゲット.
F1モナコ決勝を観ながら、残りのコロッケを揚げました….

そんなコロッケの入った、月曜のお弁当.





中断により、ネタを寝かせることになったのが、
味を良くしたような…気がする(笑).


今日の一句 
『パン粉きれ  コロッケ美味し  怪我の功名.』

在庫レスの生活は続けるぞ~!(笑).




[副長日誌補足]

様子伺いのついでに、“政宗”とツーショット♪




政宗は副長に可愛がられ?、ちょっと憮然顔(笑).




映画「わが母の記」…堅調、日本映画の見本みたいだ.


製作年度:2011年 製作国:日本   上映時間:118分


日曜の午後、“邦画を1000円で観る友の会”のブロ友:めーちゃんと観たのは本年62本目.
公開してからかなり時間の経った作品.樹木希林の名演を観たかった.

昭和の文豪・井上靖の自伝的同名小説を役所広司と樹木希林の主演での映画化.
子どもの頃に母に捨てられた記憶がトラウマとして残り、母とのわだかまりを抱えたまま
の主人公が、年老いていく母と向き合った日々を丁寧な筆致で描いていく.

共演に宮崎あおい、南果歩、キムラ緑子、ミムラ、三國連太郎.
監督は「クライマーズ・ハイ」の原田眞人.

ベストセラー作家の伊上洪作(役所広司)は、幼少期に自分だけが両親と離れて
育てられた経験を持ち、“母に捨てられた”との気持ちが拭えないまま、
今もなお深い心の傷と なっていた.

そのせいか、自分の娘たちには必要以上に干渉してしまい、
反抗期の三女・琴子(宮崎あおい)は洪作への反発を強めていた.
一方、母・八重(樹木希林)は父(三國連太郎)の死後、洪作の妹たちが
面倒を見ていたが、次第に物忘れがひどくなっていく.
やがて、そんな八重を洪作が引き取ることになるのだが….

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まず感心したのは原田真人の監督力の進化.
「クライマーズ・ハイ」のまとめ方にも感心したが、
さらに作品としてのまとめ方や原作の理解から映像への展開のに驚嘆.
あの原田眞人がねぇ…、こんな一流職業監督になるなんて感慨深い.

次に驚かされたのは、樹木希林の老人演技の圧倒的なパフォーマンス.
60代から亡くなる90代までの老け方の見事な事!
認知症を患い、壊れていく様をユーモアを交えながらも見事に演じきる.
最後は棺桶の中で鼻の穴に綿をつめた姿まで見せてくれる.

私事ながら、長年一緒に暮らした祖母も亡くなる前の10年間は認知症だった.
それを看とった母も、肝臓で入院した大病院のベッド上で急速に認知症を加速した
経緯があり、樹木希林の演技を観ていると、まざまざとその様子を思い出してしまった.


歯が無い顔(たいてい入れ歯を無くすのだ)で、取り付かれたような目つきで
ひたすら一点を見つめて、歩くさま…どうしたらこんな演技が出来るだろう.
“老い”の演技だけでも素晴らしいのに、加えて“壊れて”いくのだ.
なんとか賞には興味が無いが、今年は樹木希林に助演女優賞を捧げたい.

もちろん主役の役所広司の演技も十二分に楽しませてもらった.
卓上で背中を丸めて?執筆にいそしむ姿は、まぎれもない大作家の風格がそなわる.
いっぽう、三人娘にやりこまれる様は、これまた市井のただの父親以外の何者でもなく、
その落差の演技は計算され、身に付けた演技力があればこそなのだろう.頭のいい役者だ.

そして…、宮崎あおい.もっと出番が少ないのかと思っていたら、
樹木希林と同じ扱いの助演女優.出ずっぱりだった.

反抗期の中学生、14歳あたりから30代半ばまでを演ずる.
優れた役者はとんでもない年齢をカバーして演技するが、
宮崎あおいは中学生も難なくこなしてみせる、いや、魅せる.

もう一つ特筆すべきこと、それは映像…カメラ芦澤明子が素晴らしい仕事をする.
「南極料理人」とか「トウキョウ・ソナタ」のカメラがこの人だった….

カメラワークがほんとに素晴らしい.広角側の描写や望遠系での俯瞰シーン、
人物の捉え方もいいが、風景の中の人物の置き方が素晴らしい.これはカメラマン
だけでなく、監督との手慣れた?信頼関係の共同作業のなせる技であろう.

とにかく、きっちりとした原作、脚本、役者の演技、そしてカメラワーク.
日本映画の良さを凝縮したような好作品.






コンデジの中身




先週の金曜、チバラキから川崎へ出張してきた仲間と
川崎の大衆酒場:陣屋で小宴会を敢行.

安くてボリュームのある酒の肴に皆感動.
なにせ食べざかり?の中年男子だからね(笑).
この焼き鳥、4人前デス.

ブロガー魂発揮して焼き鳥を撮っていたら、
ふと仲間の一人が副長のコンデジの中身…画像を
パラパラと観ていた.

「な~んだ、中身は花と猫と弁当の画像しか無いじゃんっ!」

ええ、そうですとも.
副長のカメラのメモリーにはその三つだけデス.

4Gの容量に、約1400枚の…“花と猫と弁当”(笑).

こんな調子…デス.






こんな写真で副長のブログは成り立っています、とさ.


2012 Monaco F1-GP…最高の土曜、最悪の日曜




土曜日の予選ではメルセデスのM.シューマッハが最速タイムをマーク.
現役時代(いまもそうか?)を彷彿とさせる素晴らしい集中力だった.
メットを脱いだ時に、チョロと舌を出した愛嬌の有る笑顔が印象的だった.

復帰後初の快挙を成し遂げたM.シューマッハだったが、
前戦スペイン GPでB.セナと接触したペナルティで5グリッド降格.
その為フロントローにはM.ウェバー とN.ロズベルグが並んだ.

なんとも、惜しむべき5グリッド降格…たらればを言いたくもなるな.
決勝はM.シューマッハは63周でリタイヤ.

結局、決勝はM.ウェーバーの勝利.やはりモナコは予選の順位が
ものを言う.昨年はDRSで短いストレートでのオーバーテイクが
いくつか見られたので、今年も期待したが、かなうべくシーンは無かった.

途中雨も多少降ったが、期待?程は降らず、これもかなわず….

せめての嬉しさは、F,アロンソの3位入賞くらいか….
こうやってポイントを重ねることが今年は大事.

次は2週間後のカナダGP、ここはマシン差が出やすいから…、
また赤牛VS銀色だろうか….




映画「メン・イン・ブラック3」…うーん、こうきたかっ.


原題:MEN IN BLACK III 製作年度:2012年 製作国:アメリカ  上映時間:108分


通いのシネコンで鑑賞.本年61本目は今日公開のスピルバーグ製作総指揮SF.
地球の秩序を守るためエイリアンの行動を監視する政府の極秘機関“MIB”の
敏腕エージェント“J”と“K”の活躍を描く人気SFコメディのシリーズ第3弾.

今回はJが相棒と地球の危機を救うべく過去にタイムスリップし、
若きKとコンビを組んで凶悪なエイリアンに立ち向かっていく.

主演はウィル・スミスと トミー・リー・ジョーンズ.
共演にジョシュ・ブローリン、エマ・トンプソン.
監督は前2作に引き続きバリー・ソネンフェルド.

これまでコンビでエイリアンの監視にあたってきたMIBのJ(ウィル・スミス)と
K(トミー・リー・ジョーンズ)だったが、突如Kの行動に異変が.
不審に思ったJはやがて上司から“Kは40年前に亡くなった”と告げられる.

何者かによって歴史が書き換えられてしまったのだ.そこでJは40年前の世界に
タイムスリップし、若き日のK(ジョシュ・ブローリン)にめぐり会う.
そしてまだエージェントとして経験の浅いKとコンビを組み、
Kの命を狙う凶悪なエイリアンの陰謀を阻止すべく行動を開始する….

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最近通いのギンレイホールでも第1作や2作目が上映されたり、
TV地上波でも放映されたりとお膳立てに余念がなかった….

中身も商売上手な造り、とつくづく感心した.

シリーズ3作目、しかも前作から10年ぶりという環境.
またも新たな異星人侵略でドンパチ…と思いきや、
JとKの2人の物語、しかも過去に遡ってみせるなんざ
上手いなぁ…スピルバーグはやっぱり稼ぎ上手.

もちろん、新手の異星人は登場するし、
これがKの40年来の宿敵だったりして、
その過去、1969年にJがタイムジャンプ(文字通りジャンプだ)して、
大活躍する様子が楽しい.

1969年、月面へアポロが飛び出すあの年だ.
当時のアメリカのファッションやヘアスタイルがなんとも好い雰囲気.
43年前のKを演ずるジョシュ・ブローリンも顔かたちがやはり、
トミー・リー・ジョーンズの面影があって、好キャスティング.

60年、70年代に活躍する有名人も意外に異星人だったり、
作中にも遊びが随所に見られる.1,2作で大活躍したパグ犬型の
異星人も大きなポスター(遺影?)で登場する.
彼には生きて出演して欲しかったなぁ….

もうウィル・スミスのJもベテランエージェントの域に入って、
精力的な所をみせるが、最後では自らの出生にまつわるシーンも
あって、ほろりとさせられる.

さて、K役のトミー・リー・ジョーンズも今回も笑わせてくれるのだけど、
かなり歳をくったと感じさせる.日本では缶コーヒーのCMでしょっちゅう
観ているけど、今回はメーク効果か、とにかく老けて見える.

印象的だったのはエージェント“O”.エマ・トンプソンが43年前と現在を
演じきっちゃう.1969年ではいかにもその時代らしい髪型とスーツスタイル.
2012年ではKとJの上司(笑).今どきのゆるいファッションに身を包み、
素敵なボスを演じる.いいなぁいかにもアメリカ美人♪.


タイム・パラドックスも含めて、本格SF的に観ると、ツッコミどころ
満載なのだけれど、そんな事気にせずにストーリーを純粋に楽しんだ.
そう、スピルバーグには素直に載せられるのが一番(苦笑).

音楽も60年70年代風で違和感無し、ただし感動も無し(笑).

巧みな脚本とストーリー展開で楽しめた一作.
これなら第4作はどんな展開をもってくるやら??




けだるい朝、起き抜けの…



この頃登場してなかったからね.

毎夜、この仔と
一緒にベッドで寝てます.

お互い夜中にトイレに起きるとか、
イビキがうるさいとか、
不満は色々あるのですが…、
今は、まくらに
2人?頭を並べて
寝てます….

初夏の週末の朝.
どちらとなく、一緒に起きて、
2人一緒に大アクビ….

しばしの朝のまどろみの
ショットです.

けだるい朝の雰囲気、
見えますか…?





映画「ファミリー・ツリー」…好い人のトホホな人生


原題:THE DESCENDANTS 製作年度:2011年 製作国:アメリカ   上映時間:115分


映画ブロ友の木連さんの記事に背中を押されて
仕事帰りに川崎のチネチッタで観賞.本年60本目.

ジョージ・クルーニーが家族との関係を見つめ直していく
悩める父親を演じて高い評価を受けたコメディ・ドラマ.

美しい自然が広がる楽園ハワイを舞台に、一族で受け継いできた
土地の処遇を巡って決断を迫られ、さらには妻が事故で昏睡に陥る中、
娘から衝撃の事実を告げられた男の混乱と家族再生への道のりを、
深刻なテーマの中にもユーモアを織り交ぜ軽妙に綴ってゆく.

監督は「サイドウェイ」のアレクサンダー・ペイン.

オアフ島に暮らす弁護士のマット・ キング.彼の一族はカメハメハ大王の末裔で、
カウアイ島に先祖から受け継いだ広大な原野を所有していた.
目下、その土地の売却問題で一族の意見をまとめる大役に頭を痛めていた.

そんな中、妻のエリザベスがボート事故で意識不明の昏睡状態に陥ってしまう.
家庭のことを妻に任せきりだったマットは、10歳になる次女スコッティの
反抗的な振る舞いにもただ戸惑うばかり.

追い打ちを掛けるように、全寮制の高校に通う長女アレックスから
“ママは浮気していた”という 思いもよらぬ事実を突きつけられ、
ショックと怒りを隠せないマットだった….

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まずはハワイ諸島のスケールの大きな風景に感動.
こんな魅力があるのだね.そこに住む人たちの生活スタイルや習慣も
面白く見させてもらった.一年中“スーパークールビズ”だね(笑).

今まで、ハワイとかグアムとかの南国リゾートには
全く縁が無い生活を送ってきた副長.
海外は20カ国位行ってるけど、考えれば寒い土地や大陸、山岳系ばかり.

まっ、今後もハワイも含めてリゾート系に行くとも思えないが…(笑).
自分に縁のない別世界を覗く楽しみを味わった.残り一生たぶん縁はないっ.

そんな楽園ハワイに暮らす主人公は弁護士を生業にする生真面目な中年男.
主人公ジョージ・クルーニーは大きな問題を二つ抱えたところから映画は始まる.

一つは、先祖伝来の広大な土地の売却問題.一族徒党に莫大なお金が転がり込む.
二つ目には、妻が競技ボート事故でこん睡状態に入って、眠り続けている事.
この二つ目の悩みがもっと膨らんでくる…妻は回復しないと医者に宣告され、
そして、妻の浮気が発覚する.事故直前には主人公と離婚までするつもりだったらしい.

芯から、いや心から生真面目で、“好い人”の主人公.
妻の浮気を知り、愕然とする….しかも長女や友人たちはみんな知っていた….
そして、その浮気相手の捜索、調査を長女と協力して始める.

二人の娘たちの登場の仕方が最低…口の効き方、しつけがまるでなっていない.
長女のボーイフレンドが出てきたら、これも最悪最低のガキ.
けれど、このボーイフレンドは最後のさいごまで、この父娘に付きまとう.
段々とこのバカ男の良さも見えてくるから不思議.
悪い奴じゃぁない、でもお馬鹿(笑).


ブロ友木連さんにコメントで、“身につまされるかも…”と書かれた.
当たった…そう、身につまされた.自分にあてはめてしまった….

事情は違うけれど、かなりの年月苦労を供に過ごした男女が別れる.
子供…娘が残される.そんなシチュエーションでの父娘の関係という意味でだ.
誰も居ないと、主人公は妻がこん睡するベッドの脇で悪態をつく.
“良い人”のせめてのはかない抵抗…に苦笑いしてしまう.

こん睡する妻はオープニングでパワーボートの運転をするシーンがちらりと
映るだけで、あとはベッドに眠るだけしか表現されない.
その間に、浮気は暴かれるは、気の強い女だったことや、娘からもうとまれていた
みたいな実情が暴かれるだけ.これはちと可愛そうな気分.男目線の脚本だからか?

気の強い、しっかり者のこの奥さんはもしもの時の延命処置はしない事を
宣言書に記載していて、しかも死後の検体まで約束されていた.
夫や家族に生命維持装置を外す事を止める権利は無い.
なすすべも無く死んで逝くのをただ見つめるだけ.

最後の主人公の妻への別れの言葉が胸を突く.
「さよなら最愛の人、さよなら想い出、さよなら私の苦しみ…」


結局は浮気相手を見つけ出し、それなりの文句を言い、
二つの大きな問題に解決を見出していく途中過程に、
大きく得るものが一つだけ.

それは娘二人との信頼関係の回復.

仕事に熱中するあまり、妻をおいてきぼりにし、
娘たちとのコミュニケーションもろくにせず過ごしてしまった数年間.
結局妻は浮気して、事故で人心不明になって逝ってしまうのだけど、
娘二人との関係だけは取り戻せる.そのラストシーンがトップ画像.

二皿のストロベリーとチョコチップのアイスクリームを、
3人で交互に食べあうシーン.供にTVを観ながら、
一つの毛布をお互いの足にかけながら….

心和む印象的なラストシーン.

音楽は素朴なギターやウクレレ曲、そしてハワイアンミュージック.
とても美しい風景映像にマッチしているし、なにより音楽が邪魔でない.

邦題の「ファミリー・ツリー」は未だもって謎?、意味不明?
なんでこんな題名がつくのだろう? 原題は“THE DESCENDANTS”.
残されもの、遺産という意味だ.内容を表す素晴らしい原題ではないか.
今回も配給会社の邦題決定のセンスの無さに、ある意味感嘆する.

男と女の物語、そして父と娘の物語.
傷つく程じゃぁないけど、チクリと心が痛んだ好作品.