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映画「クロワッサンで朝食を」…花の都のパリのできごと


原題:UNE ESTONIENNE A PARIS
製作年度:2012年  製作国・地域:フランス/エストニア/ベルギー   上映時間:95分


ギンレイホールでの2本目は花の都パリでのエストニア人の生き方を描く仏作品.
本年通算17本目の鑑賞.

本作が長編映画初監督となるエストニアの俊英イルマル・ラーグが、
母親の実話をもとに描く感動のヒューマンドラマ.

フランスが誇る大女優ジャンヌ・モ ローが主演、パリで次第に輝きを取り戻していく
家政婦を、エストニア出身の女優ライネ・マギが演ずる.他にパトリック・ピノー.

生まれも育ちもまったく異なる二人の女性が、反発しながらも固い絆で
結ばれていく過程をリアルに描いていく.

エストニアの小さな町で暮らすアンヌ(ライネ・マギ)は、
2年間付きっ切りで介護をしていた母親を亡くし放心状態だった.

そんな折り、多少フランス語が話せる彼女にパリでの家政婦の仕事が舞い込んでくる.
意を決して憧れのパリに向かったアンヌを、しゃれたアパートで待っていたのは、
気難しいエストニア出身の老婦人フリーダ(ジャンヌ・モロー)だった.

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エストニアってバルト三国の一つ、隣国はロシアとフィンランド.
大関、把瑠都の生誕地として日本人には馴染みが…ある?

もう一つエストニア名物は…美人だそう.

家政婦アンヌを演ずるエストニア出身の女優ライネ・マギ、
歳の頃なら50代.かなり…綺麗だった(過去形だ)雰囲気を持つ.

やはり圧倒的な存在感のジャンヌ・モロー.もう80代であろう.
足腰は立つのに高級アパルトマンで引きこもり生活をおくる.

ジャンヌ・モロー演ずるフリーダは、おいしいクロワッサンの買い方すら知らない
アンヌを追い返そうとするが、アンヌの中にかつての自分を重ねるようになる.

アンヌの方も年代的には亡くした母と同じ世代のフリーダだが、その身勝手さには
ヘキヘキとしてしまい、時としてタメ口をきいて逆らったりもする.
息抜きとして、パリの町並みを歩くこと、ウィンドウ・ショッピングをする事だけが楽しみ.

もうひとりのキーマンがステファン(パトリック・ピノー).かつてのフリーダの愛人.
フリーダをパトロンとしてパリでカフェを営む、まだ50代の男盛り.
嫌々ながらも?フリーダの面倒を見に、たまにアパルトマンを訪ねる.

ある意味で、フリーダとアンヌ、そしてステファンの三角関係が主題.
口には出さないが、三人の想いが交錯する脚本が見事.

決裂するフリーダとアンヌ、行くあてのないままアパルトマンを飛び出すアンヌ.
そして迎える結末は…、大団円?
この後どうなるんだろう、と考え込んでしまうような雰囲気で映画は終わる.

原題は、“UNE ESTONIENNE A PARIS”. …パリの独りのエストニア人.
その独りを示すのはアンヌ? それともフリーダ?.
孤独なエストニア人と訳した方が良いかもしれない.
邦題「クロワッサンで朝食を」はまたしても救いようのない駄邦題であろう.

ライネ・マギの上品な美しさと、さりげないパリの観光案内風の景色が
印象に残った佳作.嫌いじゃないなぁ….





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コメント

非公開コメント

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1・・・(*゚▽゚*)

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クラゲさん.
初コメ&2ナイスありがとうございます.

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パリだからこその作品かと思います。
化粧っけのないライネ・マギと着飾った恋する老婆ジャンヌ・モローの対照的な姿が印象的でした。
フランス映画、やっぱり好きだなぁ~☆
TBお願いします。

No title

上品な髷髪 和服が似合いそう~
80代でもジャラジャラとアクセサリーをつけても
違和感無く いやみな金持ちに見えないのは外国の人だからでしょうね~

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やっくるママさん.
そうそう化粧っ気ないのに綺麗なんですよね….私もフランス映画が好きです.トラバありがとうございます.

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きみちゃん.
ジャンヌ・モローはさすがの貫禄…でした.そう、ジャラジャラでも下品さが全く無いのはさすがデス.ナイスありがとうございます.

No title

ジャンヌ・モローは、あのある意味嫌な女を上手く演じて流石の存在感でした。衣装とアクセサリーは私物だそうですね!
アンヌもパリで次第に美しくなって行きましたし。
が、予告を観て勝手に「最高の二人」の女性版を期待してしまったので「えっ?!」&フリーダが彼に求めるものにもついて行けませんでしたhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s98.gif">
TBさせてくださいね。

No title

副長、こんにちは~^^

フランス映画ってお洒落なイメージがあるけど、実はあまり観たことがないんですよ(;^ω^A
フランス、エストニア、ベルギー、行きたい国ばかり~(笑)

シャレオツ映画にナイスポチ~☆

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アンダンテさん.
お帰りなさい.ペルー帰りの時差は大丈夫ですかぁ?
私は先入観無かったので素直にストーリーに入っていけました.
トラバありがとうございます.

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くっさん.
珍しく副長はこの映画を観て、エストニアに興味を持ちました.
美人が多いってことが一因かもしれませんが…(笑).

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あの、スクリーンから匂い立つ空気感が好きでした。
お金持ちだけど傲慢で孤独な老婆をジャンヌ・モローが好演してました。

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まんちさん.
匂い立つと言えば…、アンヌが香水を付けるシーンがあったじゃないですか.あのシーンが実に良くって、銀幕から良い香りが漂ってくるようでした….

No title

こんにちは♪

高評価ですね。アンヌは本当に美しかったです(今でも!笑)♪

舞台設定、人物設定と背景など良い感じの出だしで期待が高まったのですが。
正直 演出に雑さを感じてしまいました。

少々否定的な記事でですが、TBさせてください♪

No title

風森 湛さん.
この作品に関しては、良い所しか見ないように…(笑).
アンヌの為の作品だったような気がします.トラバありがとうございます.

メモ

なぜかこの映画も私のスマホのメモに残っていて、ツタヤで借りて来ました。やっぱりフランス語っていいですね。エストニア人のRの発音は強いんですね、スラブ語の特徴かな。エストニアでは靴を脱ぐことも初めて知りました。スーパーのクロワッサンをプラスチックと言ったのが面白かった。

Re: メモ

最近のフランス映画は、種々の移民が出てくるのでフランス語のバリエーションも豊富ですよね.
この頃は靴を脱ぐ家庭も多いのでしょうか、最近観たフランス作品でも靴を脱いでました.