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“デジタル終活”を考える(その5)


デジタル遺産-02



最後のこの章ではかなり特殊な事例を.
死んだ後に絶対見られたくない、恥ずかしいデジタル遺品はどう隠す?
というテーマ(笑).

例えば、濃厚な恋愛小説を書いているとか、サイトで成人向けイラスト
作品を多数発表しているという方向けの話です.
“普通の人”は読み飛ばしてけっこうです.

万が一のことが あっても家族や会社の同僚には絶対に知られたくない.
そんなケースにおいて、どうするか. 誰にも見せたくないものはどうしたらいいか
ということに対して. 「壁を作るより先に道を作っておく」が守りの鉄則.

自宅デスクトップパソコンのみで作業したり、データを保管したりしている
のなら、そこを守り切れば少なくとも決定的な証拠はたどられないだろう.

それならパソコンのドライブ自体を暗号化して、暗号を解く鍵が周囲に
伝わらないようにすればいい. WindowsならHomeエディション以外で
暗号化機能「BitLocker」が 使えるし、macOSなら暗号化機能「FileVault」
を利用するのが 手っ取り早いだろう.

パソコンにスマートフォン並の「鉄壁」を作って、その鍵を封印するわけだ.
しかし、である. 鉄壁作りよりも重要なのは、万が一の際に自分のデジタル
機器を調べよう とする家族の動きを想定して導線を作っておくことだ.

「壁より先に道」が守りの鉄則と覚えておこう.

残された側の行動をすべて制御するのは無理 .隠したいデータが入っている
パソコンに、家族共有の思い出の写真や メインの銀行口座情報、
進行中の仕事のファイルが入っていて、 他にバックアップしていないと
したらどうなるだろうか.

家族や同僚は必死になって中を開けようとするだろう.
開けられない場合は専門サービスに依頼したり、購入履歴や 通話履歴など
あらゆる痕跡から中身を探ろうとするかもしれない.

そこまでの行動力に、生前に築いた鉄壁は果たして耐えられるだろうか.
仮に端末内は鉄壁だったとしても、オンライン上のアカウントをすべて秘匿
するのは難しい.

Google アカウントやApple ID、Microsoft アカウントなどが判明すれば、
そのパスワードは所定の手順を踏めば再発行されるので、クラウド上の
バックアップやブラウザーの検索履歴などが見つかり、全容とはいかないまでも
かなりの範囲まで手が届いてしまうのだ.

これに対抗にするには、生前から隠したいデータを扱う際は別のアカウントで
作業したり、Webブラウザーをシークレット(プライベート)モードにしたり
するといった措置が有効かもしれない.

ただ、そうするとユーザー自身のデジタル世界はどんどん窮屈になっていく.
家族や同僚はデータやアカウントを探すためにあらゆる痕跡を調べていく ことになる.

対する本人は“万が一の”状態になっているわけで、新手で 対抗する術はない.
残された側を血眼にさせた時点で負けだと思って おいたほうがいい.

それよりも、彼ら・彼女らの労力が最小限で済むように日頃から意識して おくことが、
本当に隠したいものを隠すためには効率的な対策になる.

自分が死んだ後に家族や同僚が欲しがりそうな情報は、端末ごとに
分けて保存したり、同じところに保存するにしても分かりやすい場所に
配置したりして、余計な詮索をされないように手を打つという作戦だ.

例えば、家族が欲しがるデータはスマホに集約するように意識する.
その上で日頃から家族に「何かあったらスマホに全部入っているからね」と
伝えておき、(その3)で紹介したデジタル資産メモを残しておけば
よいのではないかと思う.

隠したいファイルと家族が見たがるファイルを同一端末に保存せざるを
得ない場合は、見せたいファイルをパソコンのデスクトップ画面やスマホの
1ページ目に置いておくのがいいかもしれない.

そうやってとにかく分かりやすい導線を作っておくことが
良策としてお薦めする.

[本記事は日経XTEC古田雄介氏の記事を一部転載してます] .



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