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操る技術の怖さ



初夏の花20190531-01
《道端の花》本文と写真は無関係です.


スマホやPCでいつものブログ画面やニュース画面を開けると、
最近の自らの嗜好に合った広告が次から次へと現れることが
ないだろうか.

ネット社会では不思議なことが毎日起こる.なぜいつも同じ広告が
届くのか?なぜ自分の趣味が分かるのか? 至る所に見えない仕掛け
があふれ出してくる….

個人の趣味や嗜好を狙い撃ちするターゲティング広告の仕組みである.
広告配信のアルゴリズムやロジックは明らかにされてはいないが、
それ専用のIT業者が存在するのもまた事実である.

米IT(情報技術)企業、ドローブリッジという会社はネット上の
住所であるIPアドレスや閲覧情報から、同一人物が使う
複数の端末データを統合する技術を持つという.

これを活用すれば、昼は主に会社のパソコン、夜はスマホしか
使わない人にも、同じ広告を効率的に配信できるのだ.
我々をどの企業がどんな風に操ろうとしたのかは完全に解明できない.

「私の個人情報をどう使っているのか、開示してくださいよ」と問い求め
ても広告会社が一斉に拒否する.
広告配信の仕組みを知られること自体が炎上リスクだそうだ.

今の法律では、ネットの閲覧履歴や位置情報は「個人情報」に
当たらない.だから企業にどう使っているか聞いても、彼らには
説明義務がない.

先ごろの大阪でのG20サミットでは、個人情報の尊重やAIの
「責任ある利用」に向けて各国が協調するとの声明を採択された.

望まない個人データの利用を断れる「使わせない権利」が導入
されるかもしれないが、もっと先の話であろう.それ以前にIT情報
を操る技術は格段の進歩を遂げているであろう….

このSNSなどに提供される情報で人心が誘導されることもあるから
これまた危険と言わざるを得ない.

いわゆる「エコーチェンバー(共鳴室)現象」というのが存在する.

エコーチェンバーとは何なのか?SNSで自分と似た意見を持つ人と
つながる.すると次々と同じ意見が跳ね返ってきて、ますますその
考えに固執してしまうという現象だ.

これが怖いのは社会の偏見を増幅しかねないから.最近もインドの
誘拐犯を巡る暴動、ミャンマーでのイスラム系少数民族への迫害と
いった騒動がいずれもSNSが起点になった.

ほんの少し考えが異なる人とつながるだけで、情報のタコツボ化を
防げる…そうなのだが、反面別の課題も見えてくる.

他の意見にオープンになろうとすれば、かえって操作される危険性も
ある.操りたい側はまず女性活用など賛同を得やすい話題で関心を
集める.

それから日々発信する情報に少しずつ誘導したい「本音」を 織り交ぜて
いくことでその人の考えを換えていくことが出来るそう.
SNSを悪用すればこうした心理操作も可能なのである.

ある日経記者の自らを使った実験が面白い. その記者は現米大統領の
トランプが嫌い. まずツイッター上で、その記者と考えが近い民主党議員や
関係団体 300アカウントを一気にフォローする.

それから1日15~20ずつ、 親トランプの共和党系と入れ替えていく.
4日目辺りから潮目が変わるそう. 「民主党はいつも批判ばかりだが、
彼らは何も達成していない!」.

スマートフォンでツイッターを開くとまず間違いなく、トランプの発言が
目に飛び込んでくる.安直だけど、小気味いい.かわいくも
見えてくる(笑) .

数では民主党議員がまだ圧倒的なのにトランプの投稿がやけに
目立つようになっていく.ツイッターの人工知能(AI)がリツイート (転載)や
「いいね!」の多い投稿を分析.表示順序を 入れ替えているからだ.

実験1週間、結果が出た.最初にフォローした300人のうち、
たった30人を入れ替えただけで受け取る情報の多様性は
一気に高まっていた.

例えばトランプが何かと関係の近さをアピールする米陸軍. 6月14日に
創設244周年を迎えたが、タイムラインに登場する 「244」という
単語の数が3.4倍に増えたそう.
トランプが主導する メキシコ、カナダとの新たな貿易協定「USMCA」は3倍に.

このように、SNSや「いいね!」を使った世論操作が可能ということを
知っていないと、いつのまにか誘導されていることもある….
これを知っておいても損はないとおもうのだが.



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