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映画「スキャンダル」


映画スキャンダル01
原題:Bombshell 
制作年:2019年 制作国:カナダ/アメリカ合作 上映時間:109分



また映画に戻ってきた.良作を観た後は有り体の作品を観るとボンクラに
みえてしまうから要注意なのだけど、観られる作品は限られるからね.
そんな注意を払いながらTOHO柏で本年累積39本目に観たのは、
アメリカマスコミ界の堕落を描いた作品.

2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動を
シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演
で映画化.

アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスター
のグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した.
人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、
全世界のメディア界に激震が走った.

FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身が
その地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた.
そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、
ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが…….

ケリー役をセロン、カールソン役をキッドマン、ケイラ役をロビーが、ロジャー・
エイルズ役をジョン・リスゴーが演じる.

監督は「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ、脚本は
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」でアカデミー賞を受賞したチャールズ・
ランドルフ.

シャーリーズ・セロンの特殊メイクを、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから
世界を救った男」でアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)が担当し、
今作でもアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞した.

以上は《映画.COM》から転載.
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アメリカのマスコミ事情に疎い副長は、FOXニュースがこんなにガチガチの保守系で、
共和党支持の母体団体だったとはつゆとも知らなかったので、目からうろこ状態.
あのクソトランプの支持団体なんだね.あのマードックが大株主だから当たり前か.

そんなテレビニュース界を舞台とした醜聞劇.十二分に醜い有り様が描かれる.
当時のテレビニュースキャスターはコメントの切れよりもミニスカートの丈の短さと
脚の方が大事だったらしい.今の日本はそこまで酷くは無いが外観重視は甚だしい.

さて、アカデミー賞ウィナーのカズ・ヒロによる主演三女性のメイクがすさまじい.
元の原形の面影はしっかり残して、実在のキャスターに似せた特殊メイクだ.
特にセロンとキッドマンが奇麗なのだけど、その変わりようが凄い.

この女優たちが丁々発止の仕事ぶりと、その立志にまつわる暗いハラスメントの
トラウマとの闘いの心情を魅せてくれる.

それにしても、このFOXニュースのCEOロジャー・エイルズ役をジョン・リスゴーが
演ずるのだが、その強烈なセクハラぶりには目を覆うものがある.
スカートの丈をもっと上げろと公言をはばからない.むろん個室内ではより過激な
欲求を美人キャスターたちにぶつけまくる….

その結果としてのCEO解任劇なのだけど、先ずはその被害の口火を切った
グレッチェン・カールソン:ニコール・キッドマンに引き続き、私も、私も…と
“Me Too”運動の現象となったのはついこの前の2016年のこと.

マードックにCEOを解任されたロジャー・エイルズはその翌年2017年に
クモ膜下出血で死んでしまっているが、FOXニュースが原告グレッチェン・
カールソンと和解を結んだ 為に、事件の真相は闇の中に葬られたそう.

よって、本作も冒頭に「事実に基づくが、フィクションも合わせももった内容で…」と
言い訳がテロップで入る.

それでも、FOXニュースの看板キャスターを務める メーガン・ケリー:シャーリーズ・
セロンの過去のトラウマに悩む部分と、 新人イケイケのケイラ:マーゴット・ロビーが
罠にはまっていく様を上手くとり合わせた 良く出来た脚本には感心させられた.

共和党支持者と民主党支持者の分断具合とか、その対立状況の一端も見せて
くれるし、こんな滑稽なマスコミに煽られて米大統領選は進んでいくのだと実感.

やはり信頼に値しない国だ、このアメリカという国は.


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