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映画「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」 (DVD鑑賞)


映画スペシャルズ!-01
原題:Hors normes
制作年:2019年 制作国:フランス 上映時間:114分



昨年秋の公開時、監督と役者には期待するが、邦題が余りに酷いので
故意に観落した作品.興行収入に影響するほど、酷い邦題 だからだ.
DVDリリースされたので観てみた.本年累積47本目.

「最強のふたり」のエリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ監督がケア施設に
働く2人の男たちの実話を、ユーモアを交えて描いたヒューマンドラマ.

自閉症児をケアする施設「正義の声」を経営するブリュノ.他の施設などで
見放された子どもたちも断らずに受け入れる彼の施設には、 さまざまな
問題を抱えた子どもたちであふれていた.

この施設では、ブリュノの友人のマリクに教育されたドロップアウトした
若者たちが働いている.社会からはじかれた子どもたちをまとめて救おうと
していたブリュノとマリクだったが、無認可で赤字経営の 「正義の声」に
監査が入ることになり、施設閉鎖の危機に迫られる.

ブリュノ役を「ブラック・スワン」「ジェイソン・ボーン」のバンサン・カッセル、
マリク役を「アランフエスの麗しき日々」「世界の涯ての鼓動」の レダ・カティブが
それぞれ演じるほか、本物の介護者と自閉症の若者、 その家族たちが
多数キャスティングされている.

以上は《映画.COM》から転載.
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本作、明らかに邦題のせいで観客動員数を下げたと思っている.
観たくなる題名だろうか? 原題は“Hors normes”、「正常ならざる者」とか
「非健常者」だろうか. 直訳すると「異常者」、これを嫌がってジェンダーぶりを
発揮して 「スペシャルズ」にしたまでは許せる.

が、副題はなんなのだろう.題名で内容を全て説明する必要が
何処にあるというのだ.長いし、センスの無さが溢れ切っている.
配給:GAGAは頭のねじが緩み切っている人間ばかりなのだろう.

さて、邦題の酷さに関してはこれくらいで(笑).

またまた自閉症モノである.意図して選んでいるわけじゃないのに、
自然と集まってくる印象.自閉症ネタを呼んでいる?

自閉症児をケアする施設「正義の声」を経営しているブリュノ:バンサン・
カッセル.どんな問題を抱えていても断らないために、各所で見放された
子供たちのケアに毎日大忙しだ.

施設で働くのは、ブリュノの友人のマリク:レダ・カティブに教育された
ドロップアウトした若者たち.つまりこの二人は自閉症の児たちと、
社会の隅に追いやられた若者の二つに手を差し伸べているのが判る.

施設「正義の声」は未認可だし、人を雇い過ぎて赤字経営、毎月の
給与支払いにも四苦八苦していて会計士からは激しい指導だらけ.

それでも、自閉症の子の親たちや、周囲の病院、施設からは頼りに
されている.なぜなら決して受け入れを拒否しないし、子どもたちを
見捨てないから.この博愛が根本にあるから、“強い”のだ.

だが、無認可・赤字経営の「正義の声」に政府の監査が入ることになり、
閉鎖の危機に迫られる.監査スタッフは2名の男女、フランスらしい
イコーリィティだね.

先ずは周囲の聞き取りから始める.医者も親も 他施設も、決して受け
入れを断らないブリュノを絶賛する. それでも、監査員は財政の破綻や
無秩序な要員管理の非を指摘する.

お役人の上から目線と他人事の物言い方が、「先ず自助」と言い放つ
日本の某政治家を連想させ、いやな気分にさせられる.

ブリュノは切れて反論する.そもそも障害者が暮らせる施設や支援が
きちんと整っているならば、我々民間の助けを必要とはしない.
できるものなら国が引き取ってくれっ!と….

福祉は、道を拓く人達がいて、後から「法律」がノコノコ付いてくる.
フランスも日本と変わらないようだ.そして法律を超えたところに
人が人を ケアする現場が存在するのも変わらない.

エンド・スクリプトで、結局政府は「正義の声」を閉鎖すると、40人もの
子供たちの行き先が無いことから、処置を「放置」と決めたらしい.
形どおりの無慈悲より実利を選ぶフランスらしい処置だ.

もし、日本ならどうなっていただろう….知らないところでそんな事件が
起きているのだろうと推測する.もっと目を向けなければ….

もう一つ印象的だったのは、この施設で働く人達はみな羨ましいくらいの
エナジーを放っていたように描かれていたこと.
これもフランスと日本は同じと信じたい.

醜い邦題は無視して、良識ある内容の佳作.




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